インド占星術のケートゥは、西洋占星術でいうドラゴンテイルに該当します。
太陽の軌道(黄道)と月の軌道(白道)の降交点のことを指します。
惑星としての実体はなく、この降交点を惑星とみなして取り扱います。
ケートゥは昇交点であるラーフと正反対の位置に存在します。
ケートゥには障害や妨害という意味があります。
現実逃避のような、突然の良からぬ変化を示します。
ラーフが煩悩を表すのに対して、ケートゥは煩悩からの解脱を表します。
ケートゥは前世のカルマを表し、俗世から離れる傾向にあります。
ケートゥはラーフと同様に生来的には凶星となります。
ですが、吉星とコンビネーションを形成したり、吉星が支配する星座に在住すると、その凶意は弱まります。
ケートゥの持つ性質や示すものは下表の通りです。
吉凶 | 凶 |
---|---|
性別 | 中性 |
年齢 | 100歳 |
カースト | 最下層 |
惑星内閣 | 軍隊 |
人間関係 | 父方祖父 |
神 | ブラフマン・ヴァイネシュヴァラ |
動物 | − |
方角 | 南西 |
強くなる方角 | − |
元素 | − |
資質 | 暗い・無知 |
体質 | 熱・新陳代謝 |
体の組織 | − |
体の部位 | 神経、脊柱 |
五感 | 触覚 |
機嫌 | − |
嗜好 | − |
色 | 茶色 |
宝石 | ラピスラズリ、キャッツアイ |
金属 | − |
季節 | − |
穀物 | ホースグラム |
木 | 藪 |
象意 | 障害、妨害、変化、解脱、禁欲、強欲、偽善、利己的、怒り、争い、毒舌、陰謀、詐欺、愚か、放蕩、破産、放棄、左遷、情緒不安定、食事制限、断食、空腹、消費、識別、誇り、繁栄、贅沢品、石、運命、言語、哲学、宗教、数学、文学的な才能、精神的な指導、占星術、プログラミング、オカルト、幽霊、医療従事者、外国人、犬、鶏、猛禽類、風邪、発熱、悪寒、傷、潰瘍、はしか、天然痘、火星のような、動物に関する知識など |