金星のマハダシャー期

金星のマハダシャー期

インド占星術の金星のマハダシャー期について解説します。
金星のマハダシャー期は、娯楽、魅力、名誉、財産、宝石、装飾品、乗り物、スポーツ、舞踊、知的活動、親族とのトラブル、年長者との別れ、卑怯な攻撃、呼吸器や胆汁の病気などといった象意を持ちます。

 

出生図(ラーシチャート)で、金星の品位や状態が良い場合は、権力者から引き立てられ、社会的な地位や名誉を得るでしょう。
物質的に豊かな生活を送り、この時期に結婚する人も多いでしょう。

 

反対に、金星の品位や状態が悪い場合は、トラブルに見舞われ、これまでに築いた地位を失うでしょう。
親しい人と別れたり、恋愛関係でのトラブルが生じるでしょう。

 

金星が凶星とコンビネーションを形成せず、10室・11室・12室のいずれかで高揚する場合は、ダシャーは最高の運気となるでしょう。

 

 

出生図の星座ごとの金星のマハダシャー期の特徴は下記の通りです。
(鑑定による惑星の吉凶はここでは考慮しておりません。)

 

◇ 牡羊座
社会から認められ、多くの人から尊敬されるでしょう。
人間関係に恵まれ、特に地位の高い女性から引き立てられるでしょう。
高級な不動産に住む暗示もあります。
結婚している人は子供に恵まれるでしょう。

 

◇ 牡牛座
牡牛座は金星にとって定座となるため、運気が強くなるでしょう。
多くの幸運に恵まれ、特に恋愛関係が発展するでしょう。
秘めていた野心を達成することができるでしょう。
知性が冴え、多くのことを学び、目上の人から引き立てられるでしょう。

 

◇ 双子座
財産が増える時期で、身内を助けることもあるでしょう。
夫婦円満で、子供にも恵まれるでしょう。
社会的な名声を得ることもあるでしょう。
一般的に幸運な時期ですが、気を緩めると堕落してしまうこともあります。

 

◇ 蟹座
何事もうまくいかない不運な時期となるでしょう。
財産を失ったり、家族や親族と衝突することがあるでしょう。
仕事面でも、能力が落ちたり、敵が出現することが心配されます。
しかし、ダシャーの終わりには救済されるでしょう。

 

◇ 獅子座
精神的に不安定な時期になるでしょう。
悪い評判が立ちやすく、仕事や家庭で行き詰まることがあるでしょう。
配偶者に悩まされることも多いでしょう。
事故や事件にも巻き込まれやすくなるので注意しましょう。

 

◇ 乙女座
金星は乙女座で減衰するため、不運な時期となるでしょう。
夫婦間の衝突が多くなり、離婚に至ることも有り得るでしょう。
借金などによって財産を失うことがあるでしょう。
親しい人との別れがあったり、健康面での心配もある時期でしょう。

 

 

◇ 天秤座
天秤座は金星にとってムーラトリコーナまたは定座となるため、運気が強くなるでしょう。
これまで以上の社会的な名声と財産を得るでしょう。
物質的に豊かな生活に恵まれ、多くの人と交流するでしょう。
身を焦がすような大恋愛をするでしょう。

 

◇ 蠍座
心配事や苛立つことが多い時期になるでしょう。
他人に対する攻撃性が増す傾向があります。
人間関係でトラブルが生じたり、人から恨みを買うことが多いでしょう。
精神が不安定になり、財産を失うことがあるでしょう。

 

◇ 射手座
全体的に幸運で、社会的な名声を得ることができるでしょう。
志が高くなり、勉学や研究に適した時期となるでしょう。
哲学や宗教などに興味を抱くでしょう。
芸術性も高まり、家庭運にも恵まれるでしょう。

 

◇ 山羊座
忍耐することで、良い成果が得られる時期でしょう。
家族に関する悩みも解決するでしょう。
教養が高まり、学術的な研究に興味を抱くでしょう。
外国との縁が深くなるでしょう。

 

◇ 水瓶座
思いがけない利益があり、財産が増えるでしょう。
外国文学などに興味を抱くでしょう。
不道徳な恋愛関係に陥るかもしれません。
病気を患いやすい時期でもあるので注意しましょう。

 

◇ 魚座
金星は魚座で高揚するため、非常に幸運な時期となるでしょう。
大きな権力を手に入れ、社会的に上り詰めることができるでしょう。
奉仕精神が強くなり、慈善事業に携わるでしょう。
家庭運にも恵まれ、あらゆることがうまく運ぶでしょう。

 

金星のマハダシャー期間中のアンタルダシャー期については、下記ページをご参照ください。