12室(12ハウス)

12室(12ハウス)

インド占星術において、12室(12ハウス)は損失や出費を表します。
12室は最終のハウスなので、これまで得たものを失うことを意味します。

 

特に、金銭的損失と深い関わりがあり、具体的には11室で得た利益を消費することを意味します。
借金の返済や投資、寄付などとも関連があります。

 

また、肉体を表す1室から数えて12室目にあたるため、12室は肉体を失うことを意味します。
肉体を損なうという意味で病気、肉体の自由を失うという意味で投獄や入院、肉体意識を失うという意味で麻痺や昏睡などを示します。

 

魂は肉体からどんどん離れて、最後には悟りに辿り着きます。
形を失うことで、物事の本質が表れるでしょう。
信仰や秘密、隠れた敵なども暗示します。

 

12室もしくは12室の支配星、そしてケートゥは解脱と深い関連があります。
12室が傷ついていれば、ホロスコープ全体が良くても、精神面で苦労があるでしょう。
また、12室は霊感や死後の世界とも関わりがあると言われています。

 

12室の持つ性質や示すものは下表の通りです。

象徴

損失、出費の部屋

ハウスの分類

ドシュタナハウス、中立ハウス、アポークリマハウス

プルシャルタ(精神性)

モクシャ(解脱)

人生の時期

サンニヤシ(出家)

人間関係

敵など

身体

足先、左目、不眠、死、病気全般、手足がないなど

性質

損失、心配、不安、情緒不安定、悟り、信仰、精神性、啓発、秘密、神秘、霊感、怒り、悪意、不正、不幸、みじめ、ごまかしなど

事柄

出費、貧乏、借金返済、寄付、投資、献金、出家、家出、投獄、拘束、束縛、押収、入院、麻痺、昏睡、危害、論争、失墜、スキャンダル、詐欺、寝室、移住、外国、象、馬など

その他

苦悩からの解放、親の財産、結婚の失敗、配偶者との別れ、死後の世界、ペットを飼わないなど

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