ムリチュバーギャ、ガンダーンタ

ムリチュバーギャ、ガンダーンタ

インド占星術では、ムリチュバーギャ、ガンダーンタなど惑星の配置によって惑星が傷つくことがあります。

 

ムリチュバーギャ

各惑星とアセンダントには、それぞれ各星座における致命的な度数というものが存在します。
この致命的な度数のことをムリチュバーギャと言い、前後1度以内に惑星があると傷ついてしまいます。
(前後30分、月とアセンダントは前後40分と考える説もあります。)

 

その惑星、在住する星座、ハウスに関連する身体部位に不調が出ると言われています。
また、アスペクトする惑星にも悪影響を与えます。
ダシャーにも影響があり、特にムリチュバーギャとなる惑星のアンタルダシャーに悪影響が出ると言われています。

 

ムリチュバーギャに度数が近ければ近いほど、その凶意は強くなります。
特にアセンダントがムリチュバーギャの場合は、健康を大きく損なう傾向があります。
ムリチュバーギャは下記の通りです。

 

牡羊座 牡牛座 双子座 蟹座 獅子座 乙女座 天秤座 蠍座 射手座 山羊座 水瓶座 魚座
太陽 20 9 12 6 8 24 16 17 22 2 3 23
26 12 13 25 24 11 26 14 13 25 5 12
火星 19 28 25 23 29 28 14 21 2 15 11 6
水星 15 14 13 12 8 18 20 10 21 22 7 5
木星 19 29 12 27 6 4 13 10 17 11 15 28
金星 28 15 11 17 10 13 4 6 27 12 29 19
土星 10 4 7 9 12 16 3 18 28 14 13 15
ラーフ 14 13 12 11 24 23 22 21 10 20 18 8
ケートゥ 8 18 20 10 21 22 23 24 11 12 13 14
アセンダント 1 9 22 22 25 2 4 23 18 20 24 10

 

 

ガンダーンタ

水星座と火星座の境界面のことをガンダーンタと言い、その前後3度以内に惑星やアセンダントがあると傷ついてしまいます。
(前後3度20分以内と考える説もあります。)

 

健康面や精神面に不調が出ると考えられています。
特に月がガンダーンタであると情緒面に悪影響が出ると言われています。
ガンダーンタも度数が近ければ近いほどその凶意は強くなります。

 

水星座と火星座の境界線ですから、魚座と牡羊座、蟹座と獅子座、蠍座と射手座の3つの境界面があてはまります。
下記の赤字の領域となります。

 

魚座
(水星座)
27~30°

牡羊座
(火星座)
0~3°

牡牛座
(地星座)

双子座
(風星座)

水瓶座
(風星座)

ガンダーンタ

蟹座
(水星座)
27~30°

山羊座
(地星座)

獅子座
(火星座)
0~3°

射手座
(火星座)
0~3°

蠍座
(水星座)
27~30°

天秤座
(風星座)

乙女座
(地星座)

 

またガンダーンタ以外にも、星座と星座の境界面は「ラーシサンディ」と言って、惑星が弱くなる傾向があります。
ラーシサンディは星座の境界面の前後1度以内を見ます。

 

 

各惑星、星座、ハウスが示す身体部位は次の通りです。
ムリチュバーギャやガンダーンタに着目するときに参考にしてください。

 

各惑星が示す身体部位

太陽 頭、脳、目、心臓、骨、血液、魂、老い
心、胸、肺、胃、血行、睡眠、外見
火星 筋肉、肝臓、尿路、怪我、怒り、欲望
水星 皮膚、肌、首、自律神経、自制心、生殖器
木星 消化器、肝臓、膵臓、胆のう、動脈、脳、膝
金星 腎臓、泌尿器、目、髪、体型、若さ
土星 皮膚、肌、骨、足、神経、寿命、老い
ラーフ 皮膚、骨、胃、十二指腸、悪性腫瘍、むくみ、追い
ケートゥ 痛み、傷、消化器、腹部、脊柱、はしか、天然痘
アセンダント 体全体

 

各星座が示す身体部位

牡羊座
牡牛座
双子座 首、肩、腕、上胸部
蟹座 心臓
獅子座 胃、上腹部
乙女座 中腹部
天秤座 下腹部
蠍座 外部生殖器
射手座 尻、太もも
山羊座
水瓶座 膝から足首
魚座 足首から足先

 

各ハウスが示す身体部位

1室(1ハウス) 頭、体質、寿命
2室(2ハウス) 顔、心
3室(3ハウス) 肩、腕、耳、足、成長
4室(4ハウス) 胸、心臓、胃
5室(5ハウス) 腹、妊娠、心
6室(6ハウス) 消化器、腫瘍、障害、病気全体
7室(7ハウス) 泌尿器、生殖器
8室(8ハウス) 寿命、泌尿器
9室(9ハウス) 腰、栄養状態
10室(10ハウス) 太もも、自制心
11室(11ハウス) 膝、耳
12室(12ハウス) 手足、睡眠
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