インド占星術では、月は「チャンドラ」と呼ばれています。
月はインド占星術において最も重要視される惑星です。
月をラグナ(アセンダント)として用いることをチャンドラ・ラグナと言います。
通常のラグナでリーディングした後にチャンドラ・ラグナでもリーディングすることがあります。
また、生まれ時間が分からずラグナが使えない人に関しては、チャンドラ・ラグナを用いることが多いです。
月は生来的には弱い吉星ですが、満月に近づく満ちていく月は吉星、新月に近づく欠けていく月は凶星となります。
満ちていく月は発展を意味し、欠けていく月は衰退を意味します。
太陽は魂を表しますが、月はその上にある心を表します。
ですのでチャートで月が傷ついている人は、心の安定が得られにくかったり、生きづらかったりするでしょう。
また、月は母親をはじめとした女性的なものも表します。
そして、月は満ち欠ける性質があるため変化の意味もあり、人体においては血液やリンパなどを示します。
月の持つ性質や示すものは下表の通りです。
吉凶 | 吉・凶 |
---|---|
性別 | 女性 |
年齢 | 70歳 |
カースト | バイシャ(商人) |
惑星内閣 | 王妃 |
人間関係 | 母親、母方おば(昼生まれの場合) |
神 | パールヴァティー |
動物 | 爬虫類 |
方角 | 北西 |
強くなる方角 | 北(4室) |
元素 | 水 |
資質 | 純粋 |
体質 | 軽さ・活動性、重さ・粘着性 |
体の組織 | 血液 |
体の部位 | 血液、血液循環、リンパ、唾液、水、子宮、乳房、肺、 |
五感 | 味覚 |
機嫌 | 無関心、冷静 |
嗜好 | 塩辛い |
色 | 白色 |
宝石 | 真珠 |
金属 | 鐘青銅、銀 |
季節 | 雨期 |
穀物 | 米 |
木 | 儚げな花が咲く木、つる草、ハーブ |
象意 | 心、心の安定、知的、記憶、豊かさ、幸福、人気、名声、変化、肥満、睡眠、生命エネルギー、健康、美、美食、消費、旅行、政治、女性、家族、母親の財産、香水、蜜、衣服、傘、ミルクや甘い飲み物、水のある場所、海産物、海水浴、園芸、農業、農夫、果物、花、とうもろこし、野うさぎ、鶴、牝牛、若いが時に老いている、白い顔、綺麗な目、黒く細い髪、優しい話し方など |
※太陽が7〜12室なら昼生まれ、太陽が1〜6室なら夜生まれとなります。