インド占星術のラージャ・ヨーガには凶意を否定することで成立するものがあります。
ヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガ、ニーチャバンガ・ラージャ・ヨーガなどが該当します。
ヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガは別名「逆転のラージャ・ヨーガ」とも呼ばれています。
成立条件は下記の通りです。
ドシュタナハウス(6室、8室、12室)の支配星が、自身が支配する以外のドシュタナハウスに在住する
凶意が重なることで二重否定され好転するとされています。
とはいえ、ドシュタナハウスに関わっているので、凶意はいくぶん残ります。
苦悩や苦労の末、社会的に成功したり財産を築くと言われています。
ヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガの種類 | 得られるもの |
---|---|
6室の支配星が8室もしくは12室に在住する | 社会的地位、健康、幸福 |
8室の支配星が6室もしくは12室に在住する | 学問、財産 |
12室の支配星が6室もしくは8室に在住する | 道徳、満足 |
ニーチャは「減衰」、バンガは「無効」の意味があり、ニーチャバンガ・ラージャ・ヨーガは減衰を解消するラージャ・ヨーガとなります。
惑星が減衰星座に在住しているにもかかわらず社会的な成功が期待できます。
一般的には惑星が減衰星座に在住すると力が弱くなり凶意が増すとされていますが、ニーチャバンガ・ラージャ・ヨーガではその減衰が解消され好転するとされています。
減衰する惑星のダシャーでは良いことが起こるでしょう。
成立条件は下記の通りです。
・減衰する惑星が在住する星座の支配星が、ラグナまたは月から数えてケンドラハウスに在住する
・減衰する惑星が高揚する星座の支配星が、ラグナまたは月から数えてケンドラハウスに在住する
・減衰する惑星が在住する星座の支配星が、減衰する惑星とコンジャンクションもしくはアスペクトを形成する
・減衰する惑星が高揚する星座の支配星が、減衰する惑星とコンジャンクションもしくはアスペクトを形成する
・減衰する惑星が在住する星座の支配星が、減衰する惑星と星座交換する
・2つの減衰する惑星がアスペクトを形成する
・減衰する惑星が、ラグナまたは月から数えてケンドラハウスに在住する
・減衰する惑星がナヴァムシャチャートで在住する星座の支配星が、ケンドラハウスもしくはトリコーナハウスに在住し、ラグナが活動宮にあるか、ラグナの支配星が活動宮もしくはナヴァムシャチャートで活動宮にある
・ラグナに減衰する木星があり、8室に凶星があり、ナヴァムシャチャートの8室にも凶星がある
・減衰する惑星と高揚する惑星がコンジャンクションを形成する