インド占星術のパリヴァルタナ・ヨーガは、星座交換(エクスチェンジ)に関するヨーガです。
星座交換とは、2つの星座がお互いの支配星を交換している状態を言います。
西洋占星術ではミューチュアル・レセプションとも呼ばれています。
一般的には星座交換によってお互いの惑星やハウスの力は強まると考えられていますが、パリヴァルタナ・ヨーガでは星座交換を形成するハウスによって吉意または凶意が生じるとしています。
ハウスは全部で12室あるため、星座交換は66通り存在します。
そのうち凶意があるものがダインニャ・ヨーガ(30通り)、カラ・ヨーガ(8通り)、吉意があるものがマハー・ヨーガ(28通り)となります。
ダインニャ・ヨーガは、愚か、罪深い、口汚い、迷い、窮地、妨害といった意味があるヨーガです。
6室、8室、12室が関係する30通りの星座交換が該当します。
すなわち、下記のいずれかの組み合わせの星座交換が形成される時に成立します。
・12室と[1〜11室]
・6室と[1〜5, 7〜11室]
・8室と[1〜5, 7, 9〜11室]
カラ・ヨーガは、迷いがある、人生の幸不幸の差が激しい、話し方の変化が激しいといった意味があるヨーガです。
星座交換のうち、ダインニャ・ヨーガに該当せず、3室が関係する8通りの星座交換がカラ・ヨーガとなります。
・3室と[1, 2, 4, 5, 7, 9〜11室]
マハー・ヨーガは、幸運、裕福、威厳、名誉、地位、豪華な物に囲まれる、子供運に恵まれるといった意味があるヨーガです。
星座交換のうち、ダインニャ・ヨーガにもカラ・ヨーガにも該当しない28通りの星座交換がマハー・ヨーガとなります。
・1室と[2, 4, 5, 7, 9〜11室]
・2室と[4, 5, 7, 9〜11室]
・4室と[5, 7, 9〜11室]
・5室と[7, 9〜11室]
・7室と[9〜11室]
・9室と[10, 11室]
・10室と11室