インド占星術において、未来予測の手法は複数存在します。
その中からよく使用されるものを紹介します。
ヴィムショッタリー・ダシャーは、ダシャーの中でも非常によく用いられるものです。
第1階層のマハダシャーでは人生の土台となる大まかな運気を示し、第2階層のアンタルダシャーでは運気の具体的な傾向を示し、第3階層のプラティアンタルダシャーではその具体性が出現するタイミングを示します。
ですので、第3階層までリーディングすることによって、単に吉凶にとどまらず、具体的にどういった属性のイベントが起こりやすいか推測することができます。
ダシャーには複数の種類があり、詳しくはこちらのページをご参照ください。
流派や根本的な仕組みが違う2つのダシャー方式を併用して、未来を多角的に推測する方法です。
惑星系のダシャーではヴィムショッタリー・ダシャー、星座系のダシャーではチャラ・ダシャーが用いられることが多いです。
木星と土星の両方からアスペクトを受けることをダブルトランジットと言います。
ダブルトランジットは、そのハウスのテーマに大きな影響を与えます。
ラグナ(アセンダント)や惑星が集中するハウスがダブルトランジットとなる時は、特に大きな変化をもたらすでしょう。
アシュタカヴァルガとは、惑星によって星座にもたらされる吉凶の得点のこと言います。
ゴーチャラ(トランジット)の惑星がある星座を通過する際に、その星座のアシュタカヴァルガが高ければ良い影響があり、低ければ悪い影響があると予測することができます。
西洋占星術でいうホラリーになります。
質問を投げかける瞬間とその場所によってチャートを作成し、そのチャートには質問の答えが表れます。
1年以内の近未来を予測することに適しています。
西洋占星術でいうソーラーリターンになります。
インド占星術ですのでサイデリアル方式でのソーラーリターンチャートを作成し、その1年間の出来事を予測します。
西洋占星術でいう春分図に似た役割を持ちます。
国家を占う際に用いられ、別名「年間チャート」とも呼ばれます。
現在地は国家の首都として、魚座新月図をその年のヒンドゥーニューイヤーチャートとします。
日付は3月または4月になり、トロピカル方式の西洋占星術では牡羊座の新月図の日付が該当することが多いです。