インド占星術では吉星や凶星に関するヨーガがあります。
ダラ・ヨーガは月を除いた吉星(水星・木星・金星)と凶星(太陽・火星・土星)に着目したヨーガで、スラカ・ヨーガ(マーラー・ヨーガ)とサルパ・ヨーガがあります。
スラカ・ヨーガ(マーラー・ヨーガ)は、喜び、裕福、容姿端麗、大食い、自動車、男性は異性にもてるといった意味があるヨーガです。
成立条件は下記の通りです。
3つの吉星(水星・木星・金星)がケンドラハウス(1室、4室、7室、10室)に在住する
サルパ・ヨーガは、困難、障害、残酷、貧困、悲哀、落胆、家庭崩壊といった意味があるヨーガです。
3つの凶星(太陽・火星・土星)がケンドラハウス(1室、4室、7室、10室)に在住する
シュバ・マーラー・ヨーガは、高い社会的地位、幸運、高潔、慈悲、人気、配偶者運・子供運に恵まれるといった意味があるヨーガです。
全ての吉星が5室、6室、7室に在住する(必ず3つの室に吉星が在住する)
アシュバ・マーラー・ヨーガは、非行、苦労、薄情、臆病、嫌われる、争いごとを起こすといった意味があるヨーガです。
全ての吉星が6室、8室、12室に在住する(必ず3つの室に吉星が在住する)
サラスヴァティー・ヨーガは、知的、教養、学者、詩人、芸術、裕福、名誉、配偶者運・子供運に恵まれるといった意味があるヨーガです。
3つの吉星(水星・木星・金星)が、高揚・ムーラトリコーナ・定座・友好星座のいずれかにあり、ケンドラハウス(1室、4室、7室、10室)・トリコーナハウス(1室、5室、9室)・2室のいずれかに在住にする
サラスヴァティーは学問・芸術を司る女神です。
マツヤ・ヨーガは、慈悲深い、道徳心がある、知性が高い、身体に恵まれる、名誉を得る、占い師になるといった意味があるヨーガです。
成立条件は下記の通りです。
9室に凶星が在住し、5室に吉星と凶星が在住し、4室もしくは8室に凶星が在住する
クールマ・ヨーガは、非常に有名、裕福、幸運、情熱的、勇敢、信仰深い、慈悲深い、リーダーシップがあるといった意味があるヨーガです。
下記の2条件を満たすこと
・吉星が5室・6室・7室に在住する
・ラーシチャートもしくはナヴァムシャチャートにおいて、ラグナと吉星が高揚・ムーラトリコーナ・定座・友好星座のいずれかに在住し、さらに凶星がラグナとともに3室もしくは11室に在住する
クスマ・ヨーガは、非常に慈悲深い、人生の喜びが多い、実力がある、勇気がある、尊敬される、有名になる、家柄が良いといった意味があるヨーガです。
金星が不動星座(牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座)かつケンドラハウス(1室、4室、7室、10室)に在住し、月がトリコーナハウス(1室、5室、9室)に在住し、悪い影響を受けた土星が10室に在住する
カーラニディ・ヨーガは、情熱が溢れる、慈悲深い、名誉を得る、尊敬される、豪華な生活を送る、敵や病魔に襲われないといった意味があるヨーガです。
木星が2室または5室に在住し、水星・金星からアスペクトを受けているかコンジャンクトしている