10室(10ハウス)

10室(10ハウス)

インド占星術において、10室(10ハウス)は行動や職業を表します。
行動は、主に世間から注目を浴びる行動のことを言います。
職業は、労働というよりも天職や天命などのことを言います。

 

9室で精神的に成長し、10室で責任ある社会的地位を授かるでしょう。
社会的に有名になる人は10室の影響を強く受けている人が多いです。

 

 

インド占星術では、9室も10室も父親を表しますが、両者の違いは9室が一個人としての父親を指すことに対して、10室は家庭内での役職としての父親を指すことにあります。

 

10室には宗教や儀式といった意味もあります。
神聖な事柄に関しては、10室に木星があることが最良とされています。

 

また10室は、一生においては若年期を、一日においては昼間を表します。
10室に吉星があり、さらに良いアスペクトがあれば、若くして大きな成功を収めることができるでしょう。

 

10室の持つ性質や示すものは下表の通りです。

象徴

行動、職業の部屋

ハウスの分類

ケンドラハウス、ウパチャヤハウス

プルシャルタ(精神性)

アルタ(富)

人生の時期

グリハスタ(世帯主)

人間関係

権威者、年長者、上司、父親など

身体

太腿、膝など

性質

命令、支配、指導、威厳、能力、自制心、犠牲、進展、待望など

事柄

行動、職業、天職、天命、カルマ、ビジネス、商売、専門職、権力、名声、名誉、繁栄、特権、昇進、宗教、儀式、奉仕、政府、農業、医者、公務員、太陽、宝物、薬、乗馬、外国旅行など

その他

正しい行い、優れた献身、マントラの遂行、王様の義務、国からの栄誉など