インド占星術において、2室(2ハウス)は富や金銭を表します。
主に財産の収入面を表し、財産の損失面に関しては12室が担当します。
2室には、自分が所有できるもの、蓄財できるものという意味があります。
そのため、身体に取り入れる飲食物やその入り口となる口も2室が示すものとなります。
口に関係することからスピーチも2室と深い関連があります。
2室と関係がある木星・金星・水星が傷ついていると、嘘をつくことが多いでしょう。
また、子供時代の家庭環境や、身近にいる家族もこの2室の象意となります。
親の影響を強く受けるという意味で、感情や信仰心なども2室に深く関わります。
2室の支配星もしくは在住星が、マハダシャーもしくはアンタルダシャーを支配し、マハダシャーとアンタルダシャーの各々の支配星同士が良いアスペクトや相性である時に、金運は上昇するでしょう。
2室の持つ性質や示すものは下表の通りです。
象徴 |
富の部屋 |
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ハウスの分類 |
マラカハウス、中立ハウス、パナパラハウス |
プルシャルタ(精神性) |
アルタ(富) |
人生の時期 |
グリハスタ(世帯主) |
人間関係 |
家族、親しい人など |
身体 |
口、顔、目、耳、鼻、歯、舌、顎、爪など |
性質 |
感情、信仰、記憶、決意、優美、健全、モラル、慈善、謙遜、金銭のための努力、堅実、倹約、雄弁、教養、学習など |
事柄 |
富、財産、幸運、利益、商売、享楽、ダイヤモンド、真珠、宝石、銅、金、銀、装飾品、模造品、衣服、飲食、とうもろこし、真理、スピーチ、言葉、会話など |
その他 |
他者への支援、影響力のある裕福さ、外出先でのルール、個人の付き添い、精神的な安定など |