インド占星術では、惑星の品位が非常に重要となります。
品位は惑星が在住する場によって決まり、惑星の強弱や吉凶に大きな影響を与えます。
惑星は高揚の位置にある時に最も強くなります。
水星以外は、支配する星座で高揚することはありません。
高揚となる星座は下表の通りです。
金星 |
太陽 |
月 |
|
|
高揚 |
木星 |
|
火星 |
|
||
|
|
土星 |
水星 |
金星 |
太陽 |
月 |
|
|
高揚 |
木星 |
|
火星 |
|
||
|
|
土星 |
水星 |
赤文字の数字が最も強力な度数であり、それに近いほど力が強くなります。
また、ラーフは牡牛座で、ケートゥは蠍座で高揚すると言われています。
ムーラトリコーナは高揚の次に惑星が強くなる位置のことを言います。
月以外は、支配する星座の一部がムーラトリコーナとなります。
ムーラトリコーナとなる星座は下表の通りです。
|
火星 |
月 |
|
土星 |
ムーラトリコーナ |
|
|
|
太陽 |
||
木星 |
|
金星 |
水星 |
|
火星 |
月 |
|
土星 |
ムーラトリコーナ |
|
|
|
太陽 |
||
木星 |
|
金星 |
水星 |
定座はムーラトリコーナの次に惑星が強くなる位置のことを言います。
支配する星座のうち、ムーラトリコーナとなる度数を除いたものとなります。
定座は下表の通りです。
木星 |
火星 |
金星 |
水星 |
土星 |
定座 |
月 |
|
土星 |
太陽 |
||
木星 |
火星 |
金星 |
水星 |
木星 |
火星 |
金星 |
水星 |
土星 |
定座 |
月 |
|
土星 |
太陽 |
||
木星 |
火星 |
金星 |
水星 |
惑星は減衰の位置にある時に最も弱くなります。
減衰となる星座は、高揚となる星座から数えて7番目にあたります。
減衰となる星座は下表の通りです。
水星 |
土星 |
|
|
|
減衰 |
火星 |
|
木星 |
|
||
|
月 |
太陽 |
金星 |
水星 |
土星 |
|
|
|
減衰 |
火星 |
|
木星 |
|
||
|
月 |
太陽 |
金星 |
赤文字の数字が最も弱い度数であり、それに近いほど力が弱くなります。
また、ラーフは蠍座で、ケートゥは牡牛座で減衰すると言われています。
各惑星にはその力が強くなる方角(ディグバラ)というものがあります。
インド占星術のチャートには東西南北が存在し、アセンダント(ラグナ)のある1室が東、その対抗の7ハウスが西、4ハウスが北、10ハウスが南となります。
各惑星は下記の方角で強くなります。
惑星 | 強くなる方角 (ディグバラ) |
強くなるハウス |
---|---|---|
水星、木星 | 東 | 1室 |
月、金星 | 北 | 4室 |
土星 | 西 | 7室 |
太陽、火星 | 南 | 10室 |
ラーフとケートゥは、ケンドラハウス(1室、4室、7室、10室)とトリコーナハウス(1室、5室、9室)ではそれぞれ支配星のように振る舞います。