アスペクト、星座交換

アスペクト、星座交換

インド占星術において惑星間の影響を見るときに、アスペクトや星座交換は非常に重要な要素となります。
アスペクトと星座交換をあわせてコンビネーションとも言います。

アスペクト

インド占星術におけるアスペクトは別名ドリシュティとも言います。
度数を重視する西洋占星術とは異なり、ハウス=星座単位で形成されることが大きな特徴です。

 

全ての惑星は、その惑星が位置するハウス(星座)から数えて7番目のハウス(星座)にアスペクトします。
火星、木星、土星は特別で、上述の7番目のアスペクトの他に、下記の別個のアスペクトがあります。

 

  • 火星は4番目、8番目のハウス(星座)にもアスペクトする
  • 木星は5番目、9番目のハウス(星座)にもアスペクトする
  • 土星は3番目、10番目のハウス(星座)にもアスペクトする

 

また、その惑星がいるハウス(星座)自体にも影響を与え、これをコンジャンクションと言います。
コンジャンクションと上述のアスペクトの力量は同等です。
上述のアスペクト以外にも力量の小さなアスペクトがあります。

 

コンジャンクションの力量を「1」として、まとめたものが下表となります。
通常は1未満の力量のアスペクトは無視されることが多いです。

 

惑星 1番目 7番目 4・8番目 5・9番目 3・10番目
火星 1 1 1 1/2 1/4
木星 1 1 3/4 1 1/4
土星 1 1 3/4 1/2 1
その他

1

1

3/4 1/2 1/4

 

7番目にある惑星は、そちらからもアスペクトをするので、双方向のアスペクトとなります。
それ以外は単方向のアスペクトとなります。
(5番目、9番目も双方向のアスペクトとする考え方もあります。)

 

アスペクトバック

ある惑星が支配星座に対してアスペクトしている状態のことをアスペクトバックと言います。

例1: 獅子座の火星
例2: 山羊座の月

アスペクトバックされた星座やハウスはそのテーマが良くなると言われています。

 

ダブルトランジット

木星と土星の両方からアスペクト受けている状態のことをダブルトランジットと言います。
出生図(ラーシチャート)ではなくトランジットで用います。
ダブルトランジットされたハウスはそのテーマが強く強調されると言われています。
主に未来予測などで用いられます。

 

星座交換

インド占星術には星座交換(エクスチェンジ)というものがあります。
西洋占星術ではミューチュアル・レセプションと呼ばれています。

 

2つの星座がお互いの支配星を交換している状態を指します。
星座交換はお互いの惑星やハウスの力を強めます。

例1: 山羊座の太陽と獅子座の土星
例2: 蠍座の金星と天秤座の火星