アリシュタ・ヨーガ(Arishta Yoga)とは、インド占星術において惑星による悪影響を示すヨーガであり、別名「悲劇のヨーガ」とも呼ばれています。
このヨーガを持っている人は、不運や病気に苦しめられやすいです。
しかし、アリシュタ・ヨーガが一つあるだけで悲惨な人生になるわけではありません。
他の吉意を示すヨーガも含めて全体的なバランスが重要となります。
アリシュタ・ヨーガの成立条件は次の通りです。
アセンダントとその支配星、月と月が在住するハウスの支配星、ドシュタナハウス(6室、8室、12室)とその支配星、マラカハウス(2室、7室)とその支配星、凶星などが互いに関連すること
子供時代は月の影響を受けやすいので、月の状態が悪いと危うい事態になりかねません。
具体的なケース
- アセンダントの支配星が12室に在住し、12室の支配星がアセンダントに在住し、さらにマラカハウスの支配星からコンジャンクトまたはアスペクトされていると身を滅ぼしかねない
- アセンダントの支配星が6室に在住し、6室の支配星がアセンダントに在住し、さらにマラカハウスの支配星からコンジャンクトまたはアスペクトされていると身を滅ぼしかねない
- アセンダントの支配星が8室に在住し、月とケートゥがアセンダントに在住し、さらにマラカハウスの支配星からコンジャンクトまたはアスペクトされていると身を滅ぼしかねない
- アセンダントの支配星が6室、8室、12室のいずれかに在住して、凶星とコンジャンクションし、さらににマラカハウスの支配星からアスペクトされていると身を滅ぼしかねない
- アセンダントの支配星が、太陽もしくは土星のみからコンジャンクトまたはアスペクトされていると身を滅ぼしかねない
- アセンダントの支配星が吉星からアスペクトがない状態で、12室の支配星とコンジャンクトしていると身を滅ぼしかねない
- 9室、10室の支配星でない凶星がアセンダントでマラカの支配星とコンジャンクトしていると身を滅ぼしかねない
- 5室、9室の支配星が、6室−12室の軸に存在し、さらにマラカハウスの支配星からコンジャンクトまたはアスペクトされていると身を滅ぼしかねない
- 月と火星が2室に在住していると身を滅ぼしかねない
- 太陽が2室に在住し、土星からアスペクトされていると身を滅ぼしかねない
- 月と水星が12室に在住していると困窮しやすい
- 木星、金星、水星などの吉星が12室に在住していると人生における障害が多い
- 月のナヴァムシャチャートで在住するハウスの支配星が、マラカハウスの支配星とコンジャンクトするか、もしくはマラカハウスにあると困窮しやすい
- アセンダントの支配星のナヴァムシャチャートで在住するハウスの支配星が12室に在住し、凶星もしくはマラカハウスの支配星からアスペクトされていると困窮しやすい