インド占星術では、月の位置に関するヨーガが複数あります。
ここでは、アディ・ヨーガ、ウパチャヤ・ヨーガ、アマラ・ヨーガ、アダマ・ヨーガ、マッデャ・ヨーガを紹介します。
アディ・ヨーガは、高い地位、リーダーとしての資質、健康、長寿、繁栄などを意味するヨーガです。
チャンドラーディ・ヨガとも呼ばれています。
成立条件は下記の通りです。
吉星(水星、金星、木星)の全てが、月から数えて6室、7室、8室のいずれかに在住する
凶星からアスペクトを受けている場合は吉意が減ります。
このうち、吉星がラグナと関係しているものをラグナーディ・ヨガと言います。
影響は上述と同じです。
ウパチャヤ・ヨーガは、裕福か貧困かを示すヨーガです。
ヴァスマティ・ヨーガとも呼ばれています。
吉星(月、水星、木星、金星)とウパチャヤハウス(3室、6室、10室、11室)の関係によって成立するヨーガです。
成立条件は下記の通りです。
・4つの吉星がラグナから数えてウパチャヤハウスのいずれかに在住する→非常に裕福
・3つの吉星がラグナもしくは月から数えてウパチャヤハウスのいずれかに在住する→裕福
・2つの吉星がラグナもしくは月から数えてウパチャヤハウスのいずれかに在住する→多少の裕福
・1つの吉星がラグナもしくは月から数えてウパチャヤハウスのいずれかに在住する→貧困
アマラ・ヨーガは、名声や王者、裕福などの意味があるヨーガです。
成立条件は下記の通りです。
ラグナもしくは月から数えて10室に吉星がある
アダマ・ヨーガは、モラルの欠如、知性の乏しさ、社会的地位の低さなどを意味するヨーガです。
成立条件は下記の通りです。
月がケンドラハウスに在住し、太陽から数えて1室、4室、7室、10室に在住する
マッデャ・ヨーガは、アダマ・ヨーガほどではありませんが、モラルや知性、社会的地位などがあまり良くないことを意味するヨーガです。
成立条件は下記の通りです。
月が太陽から数えてパナパラハウス(2室・5室・8室・11室)に在住する
一方、月が太陽から数えてアポークリマハウス(3室・6室・9室・12室)に在住する時は、非常に良い影響があると言われています。